この記事の執筆・内容確認
カギのとみなが代表 冨永 誠二郎
長崎県で創業20年以上の鍵屋「カギのとみなが」代表。鍵や錠前を扱ってきた経験をもとに、適合条件、非常時の備え、防犯面を踏まえて内容を確認しています。
※各製品の価格・機能・対応条件は、確認時点のメーカー公式情報をもとに比較しています。
代表者・運営者情報を見る賃貸住宅でも、既存のサムターンにかぶせる後付けタイプであれば、ドアへ穴を開けずにスマートロックを取り付けられる場合があります。
ただし、鍵屋の立場から見ると、スマートロックは「工事不要」と書かれているだけで選ぶのはおすすめできません。サムターンの形状や周囲のスペースだけでなく、鍵の回転の重さ、ドア枠やハンドルとの干渉、電池切れや本体故障時の開け方まで確認する必要があります。
賃貸住宅では、両面テープを剥がした後の跡やドア表面への影響、玄関の外側へ設置する認証パッドが共用部分として扱われる可能性にも注意が必要です。また、本体だけでは指紋認証や遠隔操作が使えず、必要な認証端末やハブをそろえると、想定より総額が高くなる製品もあります。
この記事では、鍵や錠前を扱う鍵屋の視点から、現在公式サイトで販売されている後付けスマートロック6製品を比較します。取り付け方法、対応するサムターン、必要機器を含めた価格、スマホ以外の解錠方法、電池切れ対策、賃貸で使用する際の注意点を確認し、それぞれどのような方に向いているかを解説します。
また、5つの質問に答えることで、今回比較する6製品の中から条件に合いやすい候補を絞れる賃貸向けスマートロック診断も用意していますので、是非ご活用ください。
先に結論
- 総合バランス:SwitchBot ロックPro
- 費用を抑えたい:SESAME 6 Pro
- ドア面へテープを貼りたくない:SADIOT LOCK2
- 顔認証を使いたい:SwitchBot ロックUltra
- 外側へ認証端末を付けたくない:Nature Lock
賃貸での許可や原状回復を先に確認したい方は、賃貸でスマートロックを使う前の許可・原状回復の注意点もあわせてご覧ください。
結論|賃貸におすすめのスマートロックは目的で選ぶ
6製品を比較した結果、迷ったときに選びやすい総合型はSwitchBot ロックProです。指紋認証、遠隔操作、ダブルロックへ拡張でき、電池切れ時の微電流解錠や鉄製ドア向けの公式マグネットも用意されています。
価格を最優先するならSESAME 6 Proが有力です。確認時点では、指紋・暗証番号・ICカードへ対応するSESAMEタッチ2Proを加えても税込8,756円でした。公式マグネットや特殊サムターン用の3Dプリンター製アダプターを選べる点も、賃貸向けの強みです。
機能、電源対策、固定方法、国内サポートのバランスを重視する人向けです。
指紋・暗証番号を低予算で追加し、公式マグネットも使いたい人向けです。
対応錠で別売Plateを使い、ドア面への粘着を避けたい人向けです。
価格よりも顔認証と電池切れ対策を優先する人向けです。
Nature Keyを使い、共用廊下側へ認証端末を設置したくない人向けです。
賃貸向けスマートロック6製品の比較表

下表の「代表構成価格」は、本体価格ではなく、記事内でおすすめする認証端末や専用Keyを含めた価格です。製品ごとに含まれる機能が異なるため、価格だけではなく、固定方法と解錠方法もあわせて比較してください。
下表の価格は、本体単体の価格ではありません。記事内で代表例として紹介している認証パッドや専用Keyを含めた構成の、確認時点における税込価格です。
製品ごとに含まれる機器や利用できる解錠方法が異なるため、価格だけでなく、代表構成・固定方法・解錠方法・非常時の備えもあわせて比較してください。
| 製品 | 代表構成 | 代表構成の 確認時価格 |
固定方法 | スマホ以外の解錠 | 公称電池寿命 | 遠隔操作 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
|
SwitchBot ロックPro |
本体+ 指紋認証パッド |
22,980円 |
両面テープ 公式マグネット |
指紋・暗証番号・カード |
約9カ月 専用充電池で約12カ月 |
別売ハブ | 総合バランス重視 |
| SESAME 6 Pro |
本体+ タッチ2Pro |
8,756円 |
両面テープ 公式マグネット |
指紋・暗証番号・カード | 500日以上 | Hub3 | 費用と適合範囲重視 |
| SADIOT LOCK2 |
本体+ 専用Key |
19,800円 |
両面テープ 別売Plate |
専用Key・NFCタグ |
2本で約6カ月 4本で約1年 |
Hub2/Hub2M | ドア面への粘着を避けたい |
|
SwitchBot ロックLite |
本体+ 指紋認証パッド |
12,980円 | 両面テープ | 指紋・暗証番号・カード | 約半年 | 別売ハブ | 低予算で指紋認証を使いたい |
|
SwitchBot ロックUltra |
本体+ 顔認証パッド |
34,980円 | 3M NANOテープ | 顔・指紋・暗証番号・カード | 約12カ月 | 別売ハブ | 顔認証と電源対策重視 |
| Nature Lock |
本体+ Nature Key 1本 |
32,800円 | 純正両面テープ | Nature Key |
2本で約1年 4本で約2年 |
対応Nature Remo | 外側認証端末を付けたくない |
※上記は本体単体の価格ではなく、表の「代表構成」に記載した機器を含む税込価格です。価格は2026年7月18日に各公式サイトで確認しています。セール、クーポン、カート内割引、在庫、セット内容などにより、実際の購入価格は変動します。Amazon・楽天市場などの販売価格とは異なる場合があります。
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5つの質問に答えると、今回比較した6製品の中から、条件に合いやすい候補を提案します。
Q1.スマートロック選びで最も重視することは?
Q2.スマホ以外では、どの方法で開けたい?
Q3.必要機器を含めた予算の目安は?
Q4.希望する取り付け方法は?
Q5.非常時の備えで重視することは?
あなたの条件に合いやすい第一候補
この商品の詳しい説明を見るあわせて比較したい候補
こちらの商品も確認するこの診断は、希望する機能や予算から候補を絞るものです。実際に取り付けられるかは、サムターンの形状・寸法・ドア材質・管理規約をご確認ください。
賃貸におすすめのスマートロック6選

ここからは、各製品を同じ基準で比較します。メーカーが示す対応率だけではなく、固定方法、必要機器を含めた価格、電池切れ時の備え、賃貸で確認したい点を中心に見ていきます。
1.SwitchBot ロックPro|迷ったときに選びやすい総合型
固定方法・電源対策・機能拡張をまとめて選びたい人向け
- 本体価格
- 17,980円
- 代表構成
- 指紋認証セット 22,980円
- 固定方法
- 両面テープ/公式マグネット
- 電池
- 単3形乾電池4本
- 公称電池寿命
- 約9カ月
- 遠隔操作
- 別売ハブが必要
SwitchBot ロックProは、価格・機能・非常時の備えを総合的に比較したときに、最初の候補にしやすい製品です。通常は付属の粘着テープで固定しますが、磁石が付く鉄製ドアでは、公式のマグネットアクセサリーを選べます。
別売の指紋認証パッドを追加すると、指紋、暗証番号、NFCカードなどで解錠できます。遠隔操作にはSwitchBotのハブ製品が必要で、ダブルロックでは同じロックProを2台使用します。
電池は入手しやすい単3形乾電池4本で、公称電池寿命は約9カ月です。専用充電式バッテリーでは約12カ月と案内されています。低電力時には、30秒間の応急解錠を最大5回行う微電流解錠も備えています。
- 鉄製ドアでは公式マグネットを選べる
- 指紋認証、遠隔操作、ダブルロックへ拡張できる
- 単3形電池と微電流解錠で電池対策を取りやすい
- 本体は電池込みで約450gと重め
- マグネットは磁石が付くドアなど条件がある
- 外側の指紋認証パッドは管理規約を確認する
2.SESAME 6 Pro|安さと公式マグネットを両立
低予算で指紋・暗証番号・カード解錠まで追加したい人向け
- 本体価格
- 4,928円
- 代表構成
- タッチ2Pro込み 8,756円
- 固定方法
- 両面テープ/公式マグネット
- 電池
- CR123A電池2本
- 公称電池寿命
- 500日以上
- 遠隔操作
- Hub3が必要
SESAME 6 Proは、必要機器を加えた総額を抑えやすい製品です。確認時点では、本体が税込4,928円、指紋・暗証番号・FeliCa/MIFAREカードに対応するSESAMEタッチ2Proを加えて税込8,756円でした。
固定方法は付属の3Mテープに加え、磁石が付くドア向けの公式SESAMEマグネットを選べます。本体は電池込みで約186g、幅45mmと比較的スリムです。特殊形状では3Dプリンター製アダプターを相談できます。
遠隔操作にはHub3が必要です。本体、タッチ2Pro、Hub3を合計しても、確認時点では税込10,934円でした。ただし外部給電機能は確認できないため、物理鍵などのバックアップが必要です。
- 指紋・暗証番号構成でも価格を抑えやすい
- 公式マグネットでドア面へのテープを避けられる
- 特殊サムターン用アダプターを相談できる
- 本体価格は確認時のセール価格で変動する
- マグネットは磁石が付くドアに限られる
- 物理鍵などの非常時対策が必要
3.SADIOT LOCK2|対応錠ならテープを避けて取り付け可能
対応する錠前でドア面へ粘着テープを貼りたくない人向け
- 本体価格
- 16,500円
- 代表構成
- 専用Key込み 19,800円
- 固定方法
- 両面テープ/別売Plate
- 電池
- CR123A電池2本または4本
- 公称電池寿命
- 2本で約6カ月、4本で約1年
- 遠隔操作
- Hub2/Hub2Mが必要
SADIOT LOCK2の特徴は、付属の両面テープだけでなく、別売のSADIOT LOCK Plateを使った挟み込み固定を選べることです。対応するサムターンでは、ドア面へ粘着テープを貼ったり穴を開けたりせずに本体を固定できます。
ただし、Plateはすべての錠前へ使えるわけではありません。サムターンカラーの形状や設置方向によっては取り付けられません。本体も、90度を超えて回転するサムターン、自動で元へ戻るサムターン、引き戸などは非対応例として案内されています。
スマートフォン以外では、別売のSADIOT LOCK Keyや付属NFCタグを使用できます。指紋認証や暗証番号に対応する公式外側端末は、確認時点では見つかりませんでした。
- 対応錠ではPlateによる挟み込み固定を選べる
- 専用Keyでスマートフォンを持たない家族にも対応
- 国内鍵メーカーの知見を生かした製品
- Plateの対応錠と設置方向に制限がある
- 指紋・暗証番号・顔認証の公式端末は確認できない
- 電池切れ時は既存の物理鍵が必要
4.SwitchBot ロックLite|指紋認証を低予算で始めやすい
SwitchBotシリーズを低予算で試したい人向け
- 本体価格
- 8,980円
- 代表構成
- 指紋認証セット 12,980円
- 固定方法
- 付属両面テープ
- 電池
- CR123A電池2本
- 公称電池寿命
- 約半年
- 遠隔操作
- 別売ハブが必要
SwitchBot ロックLiteは、SwitchBotの指紋認証パッドを使いたいものの、ロックProほどの価格や機能を必要としない人に向いています。確認時点の指紋認証セットは税込12,980円で、指紋、暗証番号、NFCカードなどを利用できます。
本体は電池込みで約253g、CR123A電池2本で公称電池寿命は約半年です。ロックProより電池交換の目安は短いものの、本体価格を抑えられます。低電力通知と微電流解錠を備えていますが、物理鍵を持ち歩かなくてよいわけではありません。
- 指紋認証セットの価格を抑えやすい
- 本体がロックProより軽い
- SwitchBotのハブや認証端末を利用できる
- 固定は両面テープが中心
- 公称電池寿命は約半年
- ダブルロックやマグネットの最新対応状況を購入前に確認する
電池交換の目安は、スマートロックの電池寿命と減りが早くなる原因で詳しく解説しています。
5.SwitchBot ロックUltra|顔認証と電源対策を重視する人向け
価格より顔認証と電池切れへの備えを優先する人向け
- 本体価格
- 22,980円
- 代表構成
- 顔認証セット 34,980円
- 固定方法
- 3M NANOテープ
- 電源
- 充電式主電池+CR123A予備電池
- 公称電池寿命
- 約12カ月
- 遠隔操作
- 別売ハブが必要
SwitchBot ロックUltraは、別売の顔認証パッドと組み合わせて、顔、指紋、暗証番号、NFCカードなどから解錠方法を選べます。荷物で手がふさがっている場面や、家族ごとに異なる方法で開けたい場合に便利です。
電源は4200mAhの充電式メインバッテリーとCR123A予備電池で構成され、公称電池寿命は約12カ月です。主電池を充電している間は予備電池で動作しますが、公式案内では充電中のオートロックが一時的に無効になるとされています。微電流解錠による30秒間の応急動作も備えています。
マグネット固定については公式ページ間で案内が一致していません。従来のロック/ロックPro用マグネットはUltraへ使用できず、Ultra専用品は開発中とする公式サポート情報があるため、この記事では現時点でマグネット対応製品として評価していません。
- 顔認証を含む複数の解錠方法を選べる
- 主電池、予備電池、微電流解錠で電源対策が厚い
- 特殊サムターン用の拡張部品がある
- 顔認証セットは税込34,980円と高め
- 外側の顔認証パッドは管理規約を確認する
- マグネットの対応状況は購入直前に再確認する
非常用給電はすべての製品に付いているわけではありません。詳しくは、9V電池や非常用給電へ対応するスマートロックの確認方法をご覧ください。
6.Nature Lock|外側へ認証端末を付けたくない人向け
Nature Keyを使い、共用廊下側への端末設置を避けたい人向け
- 本体価格
- 25,800円
- 代表構成
- Nature Keyセット 32,800円
- 固定方法
- 純正両面テープ
- 電池
- CR123A電池2本または4本
- 公称電池寿命
- 2本で約1年、4本で約2年
- 遠隔操作
- 対応Nature Remoが必要
Nature Lockは、玄関の外側へ指紋認証パッドや暗証番号パッドを設置せず、スマートフォンとNature Keyで運用したい人に向いています。共用廊下側への機器設置を避けたい賃貸住宅では、検討しやすい構成です。
電池はCR123A電池を2本または4本使用し、通常利用では2本で約1年、4本で約2年と案内されています。遠隔操作には対応するNature Remoが必要です。2026年7月には、iPhoneのスマホハンズフリー解錠にも対応しました。
一方で、適合条件は必ず細かく確認してください。サムターンのつまみ、台座、周囲の寸法、回転角度に条件があり、非対応例も具体的に案内されています。公式サポートでは、購入後に取り付けられなかったことを理由とする返品・返金は受け付けないとされています。
- 外側へ認証端末を設置せずに運用できる
- Nature Keyでスマートフォンを持たない家族にも対応
- 国内で開発・製造されている
- 適合条件と非対応例が多いため事前計測が重要
- 取付不可を理由とする返品・返金は不可
- 固定は純正両面テープが基本
賃貸向けスマートロックの選び方|条件別のおすすめ商品も紹介

賃貸向けスマートロックは、固定方法・取り付け可能な鍵・解錠方法・必要な総額・電池切れ時の対策から選びます。
ここでは選び方だけでなく、それぞれの条件に合う商品もあわせて紹介します。
両面テープ・マグネット・挟み込み固定から選ぶ
多くの製品で使える標準的な方法です。ドア表面の材質、塗装、汚れ、結露を確認し、メーカー指定のテープと圧着方法を守ります。
磁石が付くドアで使用できます。SESAME 6 ProやSwitchBot ロックProが候補ですが、製品とドアの両方が対応している必要があります。
SADIOT LOCK Plateは対応錠のサムターンカラーへ挟み込みます。ドア面への粘着を避けられますが、適合する錠前は限られます。
非公式の磁石や自作部品で固定すると、落下や動作不良、メーカー保証の対象外につながる場合があります。固定方法は製品メーカーが案内する方法から選びましょう。
固定方法で選ぶなら、この3パターン
一般的な両面テープ設置でよい
SwitchBot ロックLite・SwitchBot ロックUltra・Nature Lock
純正テープを使用し、ドア表面の材質や塗装、結露の有無を確認して取り付けます。
マグネットや挟み込み固定も、すべてのドアに使えるわけではありません。ドア材質と錠前の適合確認が必要です。
サムターンの形状と周囲の寸法を確認する
後付けスマートロックは、室内側のサムターンをモーターで回します。そのため、つまみがアダプターへ収まるかだけでなく、台座の高さ、ドア枠までの距離、ハンドルとの干渉、回転角度、回したときの重さを確認する必要があります。
メーカーが「99%対応」などと案内していても、すべてのドアへ取り付けられるという意味ではありません。防犯サムターン、自動で元へ戻るサムターン、複数段階で動くサムターン、引き戸などは、製品ごとに対応が異なります。
詳しい確認項目は、スマートロックを取り付けられないドア・鍵の条件にまとめています。
取り付け対応範囲で選ぶなら
メーカーが公表する対応率だけでは判断せず、サムターンの写真と寸法を確認してから購入するのが安全です。
指紋・暗証番号・顔認証・専用Keyから選ぶ
一人暮らしでスマートフォンを常に持ち歩くなら、本体だけでも運用できます。家族で使う場合は、子どもや高齢者がどの方法なら無理なく開けられるかを考えてください。
指紋認証パッドや顔認証パッドは玄関の外側へ設置します。マンションでは共用部分として扱われる場合があるため、管理規約や管理会社への確認が必要です。
解錠方法で選ぶなら
玄関の外側へ認証端末を付けたくない
Nature KeyやSADIOT LOCK Keyを使えば、指紋認証パッドを外側へ設置せずに運用できます。
ドア外側の認証端末は、マンションによって共用部分として扱われる可能性があります。設置前に管理規約を確認してください。
本体価格ではなく必要機器込みの総額で比べる
商品ページの本体価格だけでは、実際に使いたい機能までそろわないことがあります。指紋認証や暗証番号には認証パッド、外出先からの操作にはハブ、ダブルロックには本体2台が必要です。
指紋・暗証番号を使う:本体+対応認証パッド
外出先から操作する:本体+対応ハブ
ダブルロックを連動する:本体2台+必要に応じて認証パッドやハブ
同じ「セット価格」でも、顔認証を含む製品と専用Keyだけを含む製品では機能が違います。必要な解錠方法を先に決め、その機能をそろえた総額で比較してください。
予算と必要機能で選ぶなら
本体価格だけでなく、認証端末・Hub・専用Key・2台目の本体・交換電池まで含めた総額で比較してください。
電池切れ・通信不良時の開け方を確認する
スマートロックは電池や通信を利用するため、通常の鍵とは異なる締め出しリスクがあります。低電力通知だけでなく、予備電池、微電流解錠、専用Key、外部給電、既存の物理鍵のうち、どの方法が使えるかを確認しましょう。
今回比較した6製品はいずれも既存の鍵穴を残す後付け型ですが、物理鍵を室内へ置いたまま外出すると非常時に使えません。メーカーが応急解錠機能を案内している製品でも、物理鍵を持ち歩く運用が基本です。
締め出しを防ぐ運用は、スマートロックの締め出し対策と、電池切れで開かないときの対処法で詳しく解説しています。
電池切れや通信不良への備えで選ぶなら
メーカー公称の電池寿命を重視したい
SESAME 6 Proは500日以上、Nature Lockは電池4本で約2年がメーカー公称の目安です。
どの商品を選んでも、本体故障や電池切れに備えて従来の物理鍵を携帯するのが安全です。
賃貸でスマートロックを後付けする前に確認したい4つの注意点

工事不要の後付け製品でも、賃貸借契約、ドア外側の扱い、共用オートロック、退去時の状態によっては確認が必要です。ここでは購入前に関係する点へ絞って説明します。
管理会社への確認が必要になるケース
室内側へ純正テープで貼り付けるだけの製品でも、契約内容やドア表面の材質によって判断は変わります。ドアへの穴あけ、錠前交換、部品の取り外し、外側認証パッドの設置を伴う場合は、事前確認が必要になる可能性が高くなります。
また、管理会社が緊急時に物理鍵で解錠する運用になっている場合、スマートロックの取り付けによって室内側のサムターン操作へ影響が出ないかも確認しておくと安心です。
許可や原状回復については、賃貸でスマートロックを使用するときの確認事項で詳しく整理しています。
また、スマートロックの製品を変えれば、管理会社への確認が必ず不要になるわけではありません。
穴あけや錠前交換を行わない後付けタイプでも、ドア外側への機器設置や賃貸借契約・管理規約の内容によっては、事前確認が必要になる場合があります。商品を購入する前に、設置方法と取り外し後の状態を管理会社へ伝えて確認すると安心です。
ドア外側の認証パッドは共用部分になる場合がある
指紋認証、暗証番号、顔認証に使用する端末は、玄関ドアの外側へ設置します。集合住宅では、玄関ドアの外側や共用廊下が共用部分として扱われ、私物の貼り付けが制限されている場合があります。
認証パッドを使いたい場合は、貼り付け場所、取り外した跡、落下や盗難への対応を確認してください。外側端末を避けたい場合は、Nature LockやSADIOT LOCK2の専用Keyを使う構成も候補です。
玄関の外側へ指紋認証パッドや顔認証パッドを設置したくない場合は、専用Keyで操作できるNature LockやSADIOT LOCK2が候補になります。
どちらも外側へ認証端末を付けずに運用できますが、スマホ以外の解錠方法、対応するサムターン、必要機器を含めた価格は異なります。外側機器を避けたいという理由だけで決めず、自宅の鍵へ取り付けられるかも確認してください。
共用オートロックがあると完全な鍵なし生活にならない場合がある
オートロック付きマンションでは、自室玄関をスマートロック化しても、共用エントランスへ入るための物理鍵やICタグが必要になる場合があります。
そのため、自室玄関を指紋認証や顔認証で開けられるようにしても、外出時に鍵類をまったく持たずに済むとは限りません。スマートロックを選ぶ前に、自室玄関とは別に、共用入口をどの方法で開けているかも確認しておきましょう。
また、スマートロックの電池切れや故障に備えて、自室玄関の物理鍵も携帯しておくと安心です。詳しくは、スマートロックでも物理鍵を持ち歩くべき理由で解説しています。
退去時はテープ跡とドア表面の状態を確認する
両面テープを剥がせても、ドアの塗装や化粧シートまで傷めないとは限りません。高温、低温、結露、直射日光、表面の劣化などによって、粘着剤の残り方や表面材への影響は変わります。
取り外すときはメーカーの案内を確認し、無理に本体を引っ張らないでください。入居時と設置前の写真を残し、退去前に早めに取り外して状態を確認すると対応しやすくなります。
ドア面へ両面テープを直接貼ることを避けたい場合は、対応する錠前でSADIOT LOCK Plateを使用できるSADIOT LOCK2が候補です。
磁石が付くドアであれば、公式マグネットが用意されているSESAME 6 ProやSwitchBot ロックProも検討できます。ただし、マグネットや挟み込み固定はすべてのドアに対応するわけではありません。
両面テープで取り付ける場合は、純正テープを使用し、退去直前ではなく余裕を持って取り外してください。無理に剥がさず、ドア表面の材質とメーカーの取り外し手順を確認することが大切です。
賃貸向けスマートロックに関するよくある質問
賃貸住宅での許可、固定方法、物理鍵、共用オートロックなど、購入前に確認したい疑問へ回答します。
一律に必要・不要とはいえません。賃貸借契約や管理規約、取り付け方法によって判断が変わります。
室内側へ純正テープで後付けするだけでも、ドア表面の塗装や化粧シートへ影響が残る可能性があります。穴あけ、錠前交換、既存部品の取り外し、ドア外側への認証パッド設置を伴う場合や、判断に迷う場合は、購入前に管理会社または貸主へ確認してください。
あります。磁石が付く対応ドアでは、SESAME 6 ProやSwitchBot ロックProの公式マグネットが候補です。
SADIOT LOCK2は、対応する錠前でSADIOT LOCK Plateを使用すると、ドア面へ両面テープを貼らずに固定できます。ただし、Plateを使用する場合は設置条件の確認と取付工事が必要です。
マグネットとPlateのどちらも、すべてのドアや錠前へ使用できるわけではありません。購入前にドア材質、サムターン形状、設置寸法、メーカーの適合条件を確認してください。
自室玄関のサムターン形状や周囲の寸法が製品の条件に合い、賃貸借契約や管理規約上も問題がなければ、後付けできる場合があります。
オートロック付きマンションだから取り付けられないわけではありません。一般的な後付け型は、自室玄関の室内側にあるサムターンへ取り付けます。
電池切れ、通信不良、スマートフォンの紛失、本体故障などの非常時に備えて、従来の物理鍵も携帯することをおすすめします。
既存の鍵穴を残す後付けタイプでは、多くの場合、玄関の外側から従来の物理鍵を使用できます。ただし、取り付け状態や錠前の構造によっては操作へ影響が出る可能性があるため、設置後に物理鍵で正常に施錠・解錠できることを確認してください。
詳しくは、スマートロックでも物理鍵を持ち歩くべき理由で解説しています。
今回比較した一般的なサムターン後付け型は、主に開き戸を想定した製品です。引き戸の錠前構造やサムターン形状によっては、そのまま取り付けられません。
引き戸で使用する場合は、引き戸専用製品や専用アダプターの有無を確認し、メーカーが正式に対応を案内している製品や組み合わせから選んでください。
確認時の代表構成価格を基準に費用を抑えたい場合はSESAME 6 Pro、電源対策や機能全体のバランスを重視する場合はSwitchBot ロックProが候補です。
ダブルロックでは、上下両方のサムターンへ本体を取り付けられるか、本体2台を連動できるか、認証パッドやハブを含めた総額はいくらになるかを確認してください。
SwitchBotでは、ロック、ロックPro、ロックUltra、ロックLiteなど、異なるモデル同士を組み合わせてツインロックを設定することはできません。同じ対応モデルを2台用意し、各メーカーが案内する連動条件と設定方法を確認してください。
まとめ|賃貸では固定方法と非常時の開け方まで比較する
賃貸向けスマートロックは、工事不要という表示だけではなく、固定方法、サムターンへの適合、スマートフォン以外の解錠方法、必要機器込みの価格、電池切れ時の開け方まで比較して選びましょう。
- 総合バランス:SwitchBot ロックPro
- コストパフォーマンス:SESAME 6 Pro
- ドア面への粘着を避けたい:SADIOT LOCK2
- 顔認証と電源対策:SwitchBot ロックUltra
- 外側認証端末を避けたい:Nature Lock
どの製品を選ぶ場合も、購入前に自宅のサムターンと設置スペースを測り、退去時の取り外し方法を確認してください。スマートロックだけに頼らず、非常時に使える物理鍵も携帯しておくと安心です。
購入後に後悔しやすい点も確認したい方は、スマートロックのデメリットと導入前の判断基準をご覧ください。


写真だけでなく、サムターンの中心からドア枠までの距離と、回転角度も測ってから選ぼう。